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Midjourneyでより高品質な画像を生成できる–betaパラメータが試験的に実装

この記事を投稿した2022年8月25日の20:00現在、–betaパラメータは改良の為に無効にされています。
2022年8月29日に芸術とフォトリアリズムの両方を網羅するテストモードが試験的に実装されました!

改良した上で復活するとDiscordでも書かれていますので、再開を待ちましょう。

betaパラメータの有効化状況(日本時間)

・8月23日・・・長時間利用が可能。

・8月24日・・・3時間ほど公開。

・8月25日~28日・・・終日停止中

・8月29日・・・芸術とフォトリアリズムの両方を網羅するテストモードが試験的に実装されました!

目次

現在わかっている–betaパラメータの仕様や情報など

  • 名前の通りベータ版で現行バージョン(v3)と比べて精度が大幅に向上しています。
  • スタイルが多様になっており、アニメ風の画像も生成できます(これまで精度が低かったanimeやkawaiiをスタイルとして認識している模様)
  • 現行バージョン(v3)が芸術的な解釈で画像が生成されるのに対して、–betaパラメータはリアル志向、ただ芸術的な画像が全く生成できないというわけでも無いようです。
  • 画像生成に非常に時間がかかります。
  • 通常4枚の画像が生成されますが、1枚~2枚しか生成できません。(正方形なら2枚、長方形なら1枚)
  • –q(–quality)、–hd、 –stylizeパラメータと同時使用はできません。

Discordの「beta-feedbackチャンネル」での評判を見る限りかなり好評で、これまで通り芸術的な画像生成を主体とする場合であってもオプションとして残して欲しいという意見もチラホラ。

これは個人的な考えなのですが、そおらく短期間の公開になってしまったのは、

「エロ・グロ系の画像が生成できてしまう」点がまずかったのではないかと…Twitterでも画像が生成できた旨の報告があがっていましたし、Discordのチャンネルでもいくつか投稿されていました。

両方とも本来はMidjourneyの開発元自身が禁止している事項です。
現在の正式版(V3)では生成できませんので、おそらく本来は意図していない仕様であったのだと思います。

–betaパラメータで生成した画像と現行バージョン(v3)の画像比較

–betaパラメータの公開初日の8月23日にいくつか画像生成を行えましたので画像を紹介したいと思います。
比較用に同じワードで現行バージョン(v3)で生成した画像も掲載しています。

ちなみに現行バージョン(v3)で使用可能な–qualityパラメータは一部画像で使用していません。
このパラメータも万能ではなく、逆にグチャグチャになる事もあるので使わない方がマシという時もあります。

ちなみに日本のMidjourney界隈で話題のアニメ風や、kawaii風も試そうと思ったのですが、その前に–betaが停止してしまいました。

そちらは再開後に改めて記事にしたいと思います。

東京駅

生成ワードは「In front of modern Tokyo Station, many Japanese on the sidewalk. The weather is cloudy. ultra detailed, ultra realistic, --ar 16:9 --beta」

現行バージョン(v3)で生成

生成ワードは「In front of modern Tokyo Station, many Japanese on the sidewalk. The weather is cloudy. ultra detailed, ultra realistic, --quality 2.0 --ar 16:9」

実物に近いかどうかはさておき、–betaパラメータと現行バージョンの特徴の違いの好例だと思います。
同じワードを使用しているにも関わらず、これだけの差が出ます。

リアル志向と芸術志向という違いはありますが、それを抜きにしても画像生成の質、精度が上がっている事がわかると思います。

ガレオン船(中世後期・近世の軍艦・商船)

–betaを使用して生成

生成ワードは「Stormy weather, fleet of Galleon ships on the sea, highly detailed, high quality, highly realistic --ar 16:9 --beta」

現行バージョン(v3)で生成

生成ワードは「Stormy weather, fleet of Galleon ships on the sea, highly detailed, high quality, highly realistic --quality 2.0 --ar 16:9」

「荒天の中のガレオン船の艦隊」で生成、ガレオン船は中世後期から近世にかけて使用された帆船で、軍艦・商船の両方で使用されました。

これに関しては完全に–betaに軍配があがりますね。
現行バージョン(v3)は何度再生成しても形状が不安定でした。

沖縄県(コンセプトアート)

–betaを使用して生成

生成ワードは「Okinawa Prefecture, dynamic composition, high quality, highly detailed, concept art --quality 2.0 --ar 16:9」

現行バージョン(v3)で生成

生成ワードは「Okinawa Prefecture, dynamic composition, high quality, highly detailed, concept art --quality 2.0 --ar 16:9」

各都道府県の名前で生成したらどうなるか…というテーマで画像生成を行っていた最中の産物です。

これに関しては個人的には甲乙つけがたいですね、画像生成の方向性によって評価はかわりそう。
ただワードにも入れているconcept artとして見るなら現行バージョン(v3)に軍配が上がるかな?

キリスト教の枢機卿(宗教的な画像)

–betaを使用して生成

生成ワードは「A Christian cardinal with white hair and wearing a white priestly vestment prays in a cathedral, highly detailed, high quality, highly realistic --ar 16:9 --beta」

現行バージョン(v3)で生成

生成ワードは「A Christian cardinal with white hair and wearing a white priestly vestment prays in a cathedral, highly detailed, high quality, highly realistic --ar 16:9」

シチュエーションの指定がどこまで効くか、宗教的な画像の生成が可能か試みたものになります。

現行バージョン(v3)が苦手としてた風景の中の人物生成もお手の物といった感じです。

このタイプの画像は現行バージョンでは何度も再生成する必要がありましたが、–betaパラメータを使用すると一発で当たりを引く事も多いです。

味噌ラーメン(料理)

–betaを使用して生成

生成ワードは「Miso Ramen, highly detailed, high quality, highly realistic --ar 16:9 --beta」

現行バージョン(v3)で生成

生成ワードは「Miso Ramen, highly detailed, high quality, highly realistic --ar 16:9」

–betaパラメータを使用すると写真並み…とまではいきませんが、ひと昔前の3Dゲームのオブジェ並みのリアルさはあるかな?
でもこれに関しては現行バージョンの方に軍配が上がると思います。
ラーメン屋でメニューに載せるなら絶対後者でしょう。

トレシュビット(攻城兵器)

–betaを使用して生成

生成ワードは「Trebuchet, highly detailed, high quality, highly realistic --ar 16:9 --beta」

現行バージョン(v3)で生成

生成ワードは「Trebuchet, highly detailed, high quality, highly realistic --q 2 --ar 16:9」

トレビュシェットは中世に使用された攻城兵器で投石器の一種です。

構造的には–betaの方も本来のものと比較して正しい形状というものではないのですが、割と近い形状となっています。
現行バージョン(v3)の方は、トレシュビットを組み立てようとして失敗したようなもの画像になってしまっています。

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